はじめに
近年、男性の育休取得率は少しずつ増えていますが、まだまだ「本当にとるべき?」「仕事に支障はない?」と悩む方は多いと思います。
私自身も育休をとる前は、
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「職場に迷惑がかかるのでは?」
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「休んでいる間にキャリアが停滞するのでは?」
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「育児なんて自分にできるのか?」
と、不安ばかりでした。
しかし実際に育休を経験してみると、想像以上に得られるメリットや気づきが多くありました。この記事では、育休をとって実感したことを体験談ベースでご紹介します。これから育休を考えている方の参考になれば幸いです。
家族にとってのメリット
1. 育児と家事の負担を分担できた
産後すぐのママは体の回復が不十分な状態で、授乳やお世話に追われます。私が育休を取ったことで、夜間のオムツ替えや抱っこ、洗濯や買い物などを分担でき、妻が安心して休める時間を確保できました。
特に夜中に交代で対応するだけでも、妻の心身の負担は大きく軽減されたと感じます。
2. 赤ちゃんとの時間をしっかり持てた
育休を取らなければ、赤ちゃんと関わる時間は平日夜の短い時間や休日だけになっていたはずです。
しかし育休中は、赤ちゃんの成長を毎日リアルタイムで感じられたことが大きな財産になりました。
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初めての笑顔
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寝返りの瞬間
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泣き声や仕草の変化
こうした小さな成長を一緒に体験できたことは、かけがえのない思い出です。
3. 家族の絆が深まった
「育児はチーム戦」とよく言われますが、その通りだと実感しました。
夫婦で相談しながら役割を決めたり、うまくいかない時に励まし合ったり…。育休を取ったことで、夫婦のコミュニケーションが以前よりも増え、家族の絆が深まりました。
自分にとってのメリット
1. 育児スキルが身についた
オムツ替えや沐浴、寝かしつけなど、最初は不安しかありませんでしたが、毎日繰り返すうちに自然とできるようになりました。
今では「パパでもできる」のではなく、「パパだからこそできる工夫」も見つけられ、自信につながっています。
2. 子どもへの愛情がより強くなった
一緒に過ごす時間が増えたことで、子どもの表情やサインを読み取れるようになり、愛着も深まりました。
育休を取らなければ、ここまで強い絆を築くのは難しかったと思います。
3. 心身のリフレッシュ
「育休=育児だけで大変」というイメージがあるかもしれませんが、実際はこれまでの働き方を見直す貴重な機会にもなりました。
仕事一辺倒だった自分の生活を振り返り、自分自身の心身をリセットできた期間でもあります。
仕事にとってのメリット
1. 視野が広がった
育児を経験したことで「時間の制約の中でどう効率的に動くか」というスキルが磨かれました。これは仕事に復帰してからも活かせています。
2. チームへの感謝が強くなった
自分の育休をサポートしてくれた職場の同僚や上司への感謝の気持ちが強まりました。
復帰後は「自分も誰かの育休や休暇をサポートしたい」と自然に思えるようになり、チームワークが強化されたと感じます。
3. キャリアへのプラス効果も
意外かもしれませんが、育休を経験したことはキャリアにとってもマイナスではなくプラスでした。
家族を大切にする姿勢は社内外でポジティブに受け止められ、仕事へのモチベーションも以前より高まりました。
育休をとって気づいたこと
1. 「完璧な親」を目指さなくていい
育休を取っても、すべてがうまくいくわけではありません。
寝不足でイライラする日もあるし、家事が回らない日もあります。
でも、それでいいんです。完璧よりも「一緒に頑張る姿勢」が大切だと気づきました。
2. 支え合うことの大切さ
育児は夫婦だけでなく、親や友人、地域サービスなど周囲の支えも必要です。
「助けを求めてもいい」と思えたことで、心が軽くなりました。
3. 育休は「特別」ではなく「当たり前」にしていきたい
実際に育休を経験して思うのは、もっと多くの人が気軽に取れる社会になってほしいということ。
育休はキャリアのブランクではなく、家族と自分の成長につながる大切な時間だと実感しました。
まとめ
育休を取る前は不安が大きかったですが、実際に経験してみると得られるものは想像以上に多くありました。
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家族にとって:育児負担の分担、赤ちゃんとの時間、夫婦の絆
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自分にとって:育児スキル、愛着の深化、リフレッシュ
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仕事にとって:視野の広がり、チームへの感謝、キャリアのプラス効果
そして一番大きな気づきは、「育休を取ってよかった」という後悔のなさです。
これから育休を検討している方へ。
迷っているなら、ぜひ一歩踏み出してみてください。
あなた自身の人生にとっても、家族にとっても、大きな財産になるはずです。