はじめに

子供が産まれても「筋トレは続けたい」「健康な体で家族を支えたい」――そんな思いを持っていたものの、現実は想像以上にハードでした。
最初の数ヶ月は何とか両立できていたものの、気づけば2ヶ月ほどジムから完全に足が遠のいてしまった時期もあり、「育児と筋トレの両立って、こんなにも難しいのか…」と痛感する日々。

SNSを見ると、子育てしながらも大会を目指している人や、仕事・育児をこなしながら毎日トレーニングしている人もいて、「なんで自分はできないんだろう」と焦りや落ち込みも生まれたりします。

しかし、実際に育児を経験してみてわかったのは、 “両立が難しいのは自分の努力不足ではなく、そもそも育児という環境自体がハードモードだから” ということ。

今回の記事では、私自身が実際に2ヶ月ほど筋トレから離れてしまった経験をもとに、

  • なぜ両立が難しいのか

  • どうすればうまく続けられるのか
    を正直にまとめてみました。

もし同じように悩んでいるパパママがいれば、「あ、これ自分だけじゃないんだ」と少し気が楽になってくれたら嬉しいです。

育児と筋トレの両立が難しい理由

子供の生活リズムが頻繁に変わる

赤ちゃんの生活リズムは驚くほど不安定で、数日ごとに変化すると言っても過言ではありません。
昨日までは夜中に1回しか起きなかったのに、突然3回4回と起きる日が続くこともあります。

  • ジムに行こうと思っていた時間にまさかの寝ぐずり

  • 寝かしつけが長引いて出発できない

  • 昼寝の時間がズレて予定を立てられない

  • 夜泣き対応で体力が底をつく

こういった「予定が予定どおり進まない現象」が常態化します。

筋トレを継続するには一定のリズムが必要ですが、育児はそもそもリズムが変動しやすいため、毎日固定時間でトレーニングするのが非常に難しくなります。

寝不足や体調不良などの身体的問題が発生しやすい(子供も親も)

赤ちゃんの夜泣き・ミルク・オムツ対応などで、親は慢性的な寝不足になりがちです。

寝不足が続くと、

  • トレーニングのパフォーマンスが著しく落ちる

  • そもそもジムへ行く気力が湧かない

  • 免疫が落ちて風邪を引きやすい

  • 子供の体調不良で予定が消える

など、「筋トレ以前の問題」が頻発します。

特に子供は突然熱を出したり、鼻水が止まらなかったり、咳が続いたりと、とにかく体調が変わりやすい。
親もそれに巻き込まれて体調を崩しやすく、筋トレに割ける体力・時間がどんどん削られていくのです。

妻にも負担がかかる。筋トレ継続の理解を得るのは大変

子育ては夫婦で協力し合うもの。
その中で自分だけ「ジム行ってくるね」と言うのは、どうしても引け目を感じます。

  • 妻が疲れていると自分だけ外出しにくい

  • 「筋トレの時間」は「妻のワンオペ時間」になる

  • 本音で相談しないと不満が積み重なる

  • 妻が我慢している状態に気づけないこともある

理解してくれるパートナーであっても、負担が偏るとどこかでひずみが生まれます。

「筋トレは趣味でしょ? 今日くらい我慢してよ」と思われても仕方のない側面があり、夫婦間の調整が非常に難しいポイントになります。

育児と筋トレを両立するための対策

24時間ジムに通う:毎日決まった時間にこだわらない

育児をして痛感したのは、 “毎日同じ時間にトレーニングする” という固定概念は捨てた方がいい ということ。

  • 子供の寝つきが悪い日は深夜に行く

  • 早く起きた日は朝活する

  • 昼に30分だけ行く日があってもいい

  • 今日が無理なら明日でOK

とにかく柔軟に考えないと続きません。

また、トレーニング内容も「本日は胸・背中・脚をガッツリ90分!」と決めてしまうと続かない原因になります。

  • 20〜30分のショートワークアウト

  • 1部位だけの日

  • マシンだけで手早く終わらせる日

など、その日に取れる時間の中でベストを尽くす という考え方に変えていくのがポイントです。

毎日トレーニングしようとしない。睡眠と健康を最優先にする

毎日筋トレをしようとすると、睡眠時間が明らかに削られます。
これを続けてしまうと、いずれ身体が悲鳴を上げ、逆に筋トレから遠ざかってしまいます。

  • 2日に1回にする

  • 休みの日だけにする

  • 週2〜3回できれば十分と割り切る

筋トレは「継続」が最重要ですが、育児期は「完璧な継続」よりも “持続可能な継続” の方がはるかに大事です。

そして何より、
家族の健康と自分の健康は絶対に最優先
寝不足で倒れてしまっては本末転倒です。

妻の負担を軽減し、お互いが納得できる時間を話し合う

筋トレを続ける上で最も大切なのは、パートナーとのコミュニケーションです。

  • 「しんどくない?」と定期的に確認する

  • 妻が1人で我慢している状況を作らない

  • お互いの休息時間を公平に

  • トレーニングに行く日は必ず事前相談

夫婦のどちらかが不満を抱えた状態では、筋トレの継続は不可能です。

「この日はあなたが休んでいいよ」
「じゃあ週に◯回は自分がジムに行っていい?」

というように、 お互いにとってベストな落とし所を見つけること が両立成功の鍵になります。

まとめ

育児と筋トレの両立は、本当に簡単なことではありません。
むしろ、両立が難しくて当然と言えるほど、育児は体力的にも精神的にも負荷が大きいものです。

しかし、

  • 完璧を求めず柔軟に対応する

  • 睡眠と健康を最優先にする

  • 家族とのコミュニケーションを大切にする
    この3つを意識すれば、無理なく筋トレを続ける道は必ず見つかります。

2ヶ月のブランクを経て、私は「筋トレは生活の一部」である以上に、
家族との協力があってこそ成り立つ習慣なんだ
ということを痛感しました。

これからも育児と筋トレの両立を模索しながら、同じ悩みを抱えるパパママに寄り添えるような記事を書いていきます。

あなたの筋トレも、育児も、無理なく続けられますように。