はじめに
「抱っこや授乳で手首が痛い…」
「腱鞘炎みたいにズキズキして家事も育児もつらい」
そんな悩みを抱えているパパママは少なくありません。特に産後ママはホルモンの影響で関節がゆるみやすく、腱鞘炎(手首の炎症)になりやすい時期。そこに育児での抱っこや授乳が加わることで、手首への負担は一気に増大します。
この記事では、手首痛を防ぐための正しい方法と、育児中に役立つおすすめグッズをご紹介します。
手首を痛めやすい原因とは?
1. 抱っこの姿勢
赤ちゃんの頭を片手で支えたり、手首を反らせたまま抱っこを続けることで、手首に強い負担がかかります。
2. 授乳のときの体勢
ソファやベッドで腕だけで赤ちゃんを支えると、手首に集中して重さがかかり痛みの原因に。
3. 繰り返しの動作
「おむつ替え」「ベビーカーの持ち上げ」「チャイルドシートの装着」など、日常の小さな動作も積み重なると手首を酷使します。
4. 筋力不足・ホルモンの影響
産後ママはホルモン「リラキシン」の影響で関節がゆるみやすくなります。また、パパも運動不足や体の使い方次第で腱鞘炎を発症することがあります。
手首を痛めないための予防法
1. 手首を反らさない抱っこ
NGなのは「手首を反らせて赤ちゃんを支える」こと。
手のひらではなく前腕(腕全体)で支えるイメージに変えると、負担が分散されます。
2. 授乳クッションを活用する
赤ちゃんを持ち上げ続けるのではなく、クッションの上に赤ちゃんをのせることで、手首への負担が激減します。授乳のたびに使うだけで大きな違いを感じられるはずです。
3. 体全体で抱っこする
腕や手首だけで支えるのではなく、体に密着させて胸やお腹で支える感覚を持ちましょう。密着度が高いほど重さを感じにくくなります。
4. ストレッチでケア
育児の合間に手首や腕を伸ばすストレッチを習慣化しましょう。
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手のひらを前に向けて指先を下にし、反対の手でそっと引く
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手首をぐるぐる回して血流を促す
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肘から手首にかけてマッサージする
短時間でも継続することで、痛みの予防につながります。
5. 痛みが強いときは安静に
「我慢して動かす」と悪化します。炎症があるときは安静が最優先。冷却シートや湿布を使って炎症を抑えましょう。
腰痛予防に効果的な便利アイテム
1. 手首サポーター
腱鞘炎対策の基本アイテム。手首を固定し、余計な動きを制限することで痛みを軽減します。
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おすすめシーン:抱っこ、授乳、家事のとき
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ポイント:長時間つけっぱなしではなく、必要なときに使用
2. 授乳クッション
授乳のときに必須レベルのアイテム。赤ちゃんの体を支えてくれるので、手首・肩・腰すべての負担を軽くします。
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おすすめシーン:授乳、寝かしつけ
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ポイント:高さが合うものを選ぶとさらに快適
3. 抱っこひも(腰ベルト付き)
手首や腕ではなく、腰や背中に重さを分散できるので、長時間の抱っこが圧倒的にラクに。
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おすすめシーン:散歩、買い物、寝かしつけ
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ポイント:調整しやすいタイプを選ぶとパパママ共用で使える
4. バウンサー・電動ベビーチェア
「ずっと抱っこでないと寝ない…」というときの救世主。手首や腕を休めつつ、赤ちゃんを安心させられます。
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おすすめシーン:昼寝、あやし
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ポイント:安全基準を満たしているかチェック
5. 冷却グッズ・温熱グッズ
痛みが出てしまったときのセルフケアに役立ちます。急性期は冷却、慢性的な疲労感には温熱が効果的。
まとめ
育児中の手首痛は、多くのパパママが経験する「育児あるある」のひとつ。
しかし、正しい抱っこの仕方や授乳姿勢、便利グッズの活用で大きく軽減できます。
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NG習慣:手首を反らせた抱っこ、腕だけで支える授乳
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予防法:前腕で支える/授乳クッションを使う/体全体で抱っこする
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アイテム:手首サポーター、授乳クッション、抱っこひも、バウンサー
「手首を守ることは、育児をラクにすること」。
無理をせず、自分の体を労わりながら、赤ちゃんとの時間を楽しんでいきましょう。