近年、「1つの会社に定年まで勤め続けるのが当たり前」という考え方から、「ある程度経験を積んだら、より自分を評価してくれる会社に転職する」といった考え方に移行しつつあります。
さらに不安定な社会情勢、高まるIT人材の需要といった社会情勢の中、転職を考えている方は多いのではないかと思います。
そんな転職市場の中でも特に人気なのが「IT業界」さらにいうと「Webエンジニア」です。
- 専門性と需要の高いスキルを身につけることが出来る
- 特別な資格や、飛び抜けて高度な知識・スキルがなくても転職が可能
- 将来的に場所や時間に縛られない働き方を選びやすい
このような魅力がたくさんあるWebエンジニアに転職するために、日々コツコツと独学やスクールで学習を続けている方も多いのではないでしょうか?
しかし魅力が多いということはそれだけ転職の競争率が高くなりやすいということでもあります。
実際に数ヶ月頑張って学習していざ転職活動を行なってみたけど、想像以上の難易度で結局無駄に終わってしまったという声も非常に多く耳にします。
さらに東京や大阪などの都市部と比べ、地方ではIT企業や求人の少なさから、さらにエンジニア転職の難易度は高くなります。
そこで今回は地方でエンジニアに転職したいと考えている方向けに、私が実際に行なって地方でエンジニア転職を成功させるために重要だと思うポイントを5つ紹介したいと思います。
せっかく学習した知識や費やした時間を無駄にしないためにも、ぜひこの記事の内容をしっかり読んで参考にして、エンジニア転職を成功させて下さい!
自分の働きたいエリアにあるIT企業を調べる
まずめちゃくちゃ大事なのは、自分が働きたいと思っているエリアに、そもそもIT企業があるのかを調べるということです。(あたりまえじゃんと思われる方もいるかもしれませんが、僕は当時これをせず会社を探すタイミングで想像以上に選択肢が少なくてビビりました笑)
IT企業というと非常に需要の高い業界なので身の回りに20〜30社くらい平気であると思っていたのですが、実際調べてみると10社以下でした。汗
そもそも自分が働きたいと思っているエリアに、求人を出している企業がなければどんなに頑張っても転職が成功する確率は0なので、学習を始める前に調べておいた方がいいなと思いました。
またIT企業があっても、求人が出ている種類が「Webエンジニア」「システムエンジニア」「アプリエンジニア」など多岐に分かれます。
それによって学習すべき内容や業務内容も大きく変わります。
無駄な学習に時間をかけない、自分のやりたい業務を行うためにも、自分が希望する業務の求人を出している企業があるかどうかは最優先で調べるようにしましょう!
学習期限・スケジュールを決めて絶対守る
続いて大事なのは学習期限とスケジュールを明確に決めて、それを厳守することです。
プログラミングの学習にはゴールがありません。
なので完全に理解してから転職活動を開始しようとしてしまうと、永遠に転職活動を開始できません。
また、仕事の合間に学習時間を確保する場合、その場のテンションややる気で学習を行なっていると確実にいつか勉強しなくなってしまいます。
特にプログラミングの学習は、成果が出るまでに時間がかかるので、習慣化させてあげないと継続が非常に困難になってしまいやすいです。
なので転職を目的にプログラミングを学習するのであれば、「いつまで学習して、いつから転職活動を開始するのか」「1日の中でいつ学習時間に充てるのか」をしっかりと決めましょう!
具体的には
- 転職する時期(ゴール)を決める
- 転職に使用するポートフォリオを作成する時期を決める(1〜2ヶ月)
- ポートフォリオを作成するために必要なスキルを習得する期間を決める(2〜3ヶ月)
の順番で決めると、無駄のないスケジュールが立てやすいです。
学習時間については一般的に、週あたり合計20〜30時間程度の学習時間を確保することが望ましいとされているので、ご自身のライフスタイルに合わせて曜日ごとに学習時間を分配して、習慣化してみて下さい。(例:平日2時間、土日5時間)
適切なスキルを証明できるポートフォリオを準備しておく
ここからはいよいよ学習を完了させて、実際に就職活動を開始した後に重要なポイントの解説に入っていきます。
まず大事なのは、転職を希望する企業が求めているスキルを証明できるポートフォリオを作ることです。
Webエンジニアを募集している企業の面接では、Webサイトのポートフォリオを提示することで、企業が求めているスキルを自分が持っているかどうかをアピールすることができます。
Webエンジニアを志望しているのに、なんとなく流行りに乗っかってスマホアプリを作成してポートフォリオを提示する、、、といったことがないよう気をつけましょう!
また動画教材や書籍の内容を参考にポートフォリオを作成した場合、面接で「作成意図」や「アピールポイント」について質問された際の回答を必ず用意しておきましょう。
面接前に会社のホームページを隅々までしっかり見る
面接を受ける前には、その企業のホームページをしっかりと見て、面接の際にアピールできるよう準備しておきましょう。
特に見ておきたいのが、ホームページのトップページやabout(会社概要)ページに載っている、企業理念や会社情報はしっかりと確認して頭に入れておきましょう。
面接の場で「御社の(〜企業理念〜)に感銘を受けて、私もこの会社で働きたいと思いました」といったことを言えると、非常に熱意が伝わりやすく好感を持たれやすいのでおすすめです。
最初の数ヶ月は無給で働く覚悟を決める
最後は面接時〜転職して数ヶ月の間にとても大事なのが、給料なしでも働きたいという熱意を伝えることです。
特に業界未経験で転職を成功させたい場合はこれが1番重要だと思っています。
なぜなら、雇う側からすると未経験の転職希望者はリスクでしかないからです。
数ヶ月学習したとはいえ、技術レベルはすぐに利益を上げられるほどのものではありません。
もし雇用して一生懸命仕事を教えても、数ヶ月で辞める可能性もあります。
どうせ雇うなら実務経験のある転職希望者か、未経験なら新卒の学生を雇用したいと9割の企業は考えているでしょう。
もしあなたに、まわりの転職希望者と比べて圧倒的なプログラミングスキルや実績がないなら、あとはいかにやる気と根性があるかをアピールするしかありません。
その中で「給料なくてもいいから経験を積みたい」という熱意をアピールすることは、非常に効果的です。
いきなり雇用を決めるよりも、採用担当者がOKを出してくれる可能性は格段に高いですし、無給とはいえ非常に有益な経験を数多く体験することができます。
しかもその期間に人となりをよりよく知ってもらえるので、正式採用の確率は面接だけで判断される場合と比べても非常に高いと思います。
スクールに何十万円払っても得られない経験を積めると思えば、数ヶ月間の無給も乗り越えられるはずです。
まとめ
ここまで長い文章を読んでいただきありがとうございます。
今回お伝えした内容は、特に地方でエンジニア転職を目指している方向けに作成しましたが、もちろん東京や大阪などの都市部でエンジニア転職を考えている方にとっても有益な情報だと思います。
今後エンジニアの転職市場はますます需要が高まっていくと思います。
だからこそ、戦略的に学習を進めてライバルとどこで差をつけるのかを常に考えることをとても重要です。
スキルで差をつけることが出来なくても、熱意ややる気をアピールすることでライバルと差をつけることは十分可能です。
今回の記事の内容を参考にして、1人でも多くの方がエンジニア転職を成功させ理想の人生を送る手助けができれば幸いです。