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初心者プログラマー必見!コードを綺麗に書くための5つのポイント

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プログラミングの学び始めは、機能を実現することに集中しがち。しかし、コードはただ動くだけでは十分ではありません。

他の人が読んでも理解しやすく、また将来のあなたが見返してもすんなりと内容を把握できるような、綺麗なコードを書くことはプログラマーとしての大切なスキルです。

この記事では、初心者の方でも簡単に取り入れられる、コードを綺麗に保つための5つのポイントを紹介します。コードの質を上げるためのヒントとして、ぜひご一読ください。

名前付けの重要性:変数から関数まで

コードを読む際、最初に目にするのが変数や関数、クラスの名前です。適切な名前を選ぶことは、コードが何をしているのか、なぜそれが必要なのかをすぐに理解するための第一歩と言えるでしょう。では、具体的に名前付けの際に気をつけるべきポイントについて見ていきましょう。

変数の名前選び

誤った例

$p = 1000
$r = 0.05
$t = 3

こちらの例では、p, r, tといった名前の変数がありますが、これらの変数が何を意味しているのかは一見してわかりません。

理想の例

$price = 1000
$tax_rate = 0.05
$time_in_years = 3

このように具体的な名前をつけることで、変数が何を表しているのかがひと目でわかるようになります。名前は短すぎず、しかし必要以上に長くもせず、内容が伝わるよう心がけましょう。

関数・メソッドの命名

関数やメソッドは動作を表すものなので、動詞を基にした名前を選ぶと良いでしょう。

誤った例

function calculation($x, $y) {
    return $x + $y;
}

このcalculation関数は、具体的にどのような計算を行っているのかが名前からはわかりません。

理想の例

function addNumbers($x, $y) {
    return $x + $y;
}

addNumbersという名前なら、この関数が数を足す操作を行っていることが明確です。

クラスの命名規則

クラスはある一連のデータとそのデータに関連する操作をまとめたものです。したがって、名詞を中心にした名前が適しています。

誤った例

class DoSomething {

}

このDoSomethingクラスは、何を表しているのかが不明確です。

理想の例

class UserAccount {

}

UserAccountという名前なら、ユーザーに関連する情報や操作を持つクラスであることが伝わります。

名前付けは、時には難しく感じるかもしれませんが、一度命名を決めるとそれがその後のコードの読みやすさを大きく左右します。適切な名前を選ぶことで、後で自分や他の人がコードを読み返したときに、助けとなることでしょう。

簡潔さと明瞭さ:無駄の削除と意図の明確化

プログラムを読んでいるとき、簡潔で明瞭なコードはそのまま理解がしやすいコードとなります。冗長な部分を削除し、意図を明確にすることで、あなたのコードはよりメンテナンスしやすく、他の人々にとっても読みやすくなります。以下で、そのための具体的なポイントをいくつか紹介します。

コードの冗長性のチェック

冗長なコードは読む手間が増え、ミスを生む原因ともなります。シンプルに、そして必要な部分だけを残すよう心掛けましょう。

誤った例

if ($userLoggedIn == true) {
    return true;
} else {
    return false;
}

上記のコードは冗長です。真偽値をそのまま返すだけなら、次のように書けます。

理想の例

return $userLoggedIn;

 

明確な表現の選択

変数や関数の命名、そしてコメントに明確な表現を用いることで、他の開発者があなたのコードの意図をすぐに捉えることができます。

誤った例

function d($days) {
    // days -> hours
    return $days * 24;
}

この関数名やコメントはわかりにくいです。

理想の例

function daysToHours($days) {
    // Convert days to hours
    return $days * 24;
}

 

条件式のシンプル化

複雑な条件式は読み手を混乱させることがあります。できるだけシンプルにすることで、条件の意図が明確になります。

誤った例

if ($age >= 20 && $hasLicense == true && $isMember == true) {
    // ...
}

上記の条件式は冗長です。$hasLicense$isMemberが真偽値である場合、次のようにシンプルにできます。

理想の例

if ($age >= 20 && $hasLicense && $isMember) {
    // ...
}

簡潔で明瞭なコードは、バグの発見や新たな機能の追加を容易にします。また、他の開発者とのコミュニケーションもスムーズに行えるでしょう。毎回のコーディングでこれらのポイントを意識して、クリーンなコードを目指しましょう。

コメントの賢い使い方

プログラミングにおけるコメントは非常に有用なツールですが、その使い方によっては逆効果となることも。コメントを最大限に活用し、同時に過度なコメントの罠を避けるためのヒントを以下に紹介します。

コメントの必要性

コメントはコードの背後にある考え方や意図、複雑な部分の説明を伝える手段です。特に、以下のような場面でのコメントは非常に有効です。

  • コードの背後にあるビジネスロジックや要件の説明
  • 複雑なアルゴリズムや計算の説明
  • 一見すると不明瞭なコードの動作の説明

良い例

// Apply a discount for VIP customers
if ($user->isVIP()) {
    $price *= 0.9;
}

過度なコメントの避け方

一方で、すべての行にコメントを付けるというのは、むしろコードの読み手を混乱させる可能性があります。コメントは「なぜ」を説明するものであり、「何をしているか」を説明するものではありません。

誤った例

// Increment the counter by 1
$counter++;

このようなコメントは冗長であり、コード自体がすでにその動作を明示しています。

自己説明的なコードの書き方

最も良いコードは、コメントなしで意図が理解できるコードです。変数名や関数名を工夫することで、コメントの必要性を減少させることができます。

誤った例

$d = 10;
$p = $d * 3.14;

このコードでは、何の計算をしているのかが一見してわかりません。

理想の例

$diameter = 10;
$perimeter = $diameter * 3.14;

このように、具体的な変数名を使用することで、コード自体が何をしているのかを自然に説明しています。

コメントはコードの補完として使用するものです。適切に使用することで、あなたのコードはさらに理解しやすく、メンテナンスしやすくなります。

しかし、最も理解しやすいコードは、そのコード自体が自己説明的であるものです。コメントの使用と自己説明的なコードの書き方のバランスを取ることで、高品質なコードを書きましょう。

再利用とモジュール性:関数とクラスの設計

プログラミングの魅力の一つは、一度書いたコードを再利用することができる点です。再利用性を高め、モジュール性のある設計にすることで、コードの品質を上げ、メンテナンスも容易になります。以下では、関数とクラスの設計におけるそのポイントを探ります。

関数の再利用性

関数は特定のタスクを実行する単位として設計されます。そのため、関数を汎用的に設計し、特定の状況に依存しないようにすることが重要です。

誤った例

function printUserAge($user) {
    echo "User's age is " . $user->age;
}

上記の関数は、特定の出力形式に依存しており、再利用性が低いです。

理想の例

function getUserAge($user) {
    return $user->age;
}

この関数は、ユーザーの年齢を返すだけなので、どのような状況でも使用できます。

クラスのモジュール性

クラスは関連するデータとそのデータに対する操作をまとめるためのものです。クラスが特定のタスクや機能に特化していれば、そのクラスの再利用性や拡張性が向上します。

誤った例

class User {
    public $name;
    public $age;
    
    public function printInvoice() {
        // ...
    }
}

上記のクラスは、ユーザーの情報と、請求書の出力という異なる2つの機能を持っています。

理想の例

class User {
    public $name;
    public $age;
}

class InvoicePrinter {
    public function print(User $user) {
        // ...
    }
}

このように、各クラスが一つの機能に特化しているため、再利用や拡張がしやすくなります。

DRY原則の適用

DRY (Don’t Repeat Yourself) 原則は、同じコードや機能を繰り返さないようにすることを意味します。この原則に従うことで、バグのリスクを減少させ、コードのメンテナンスを容易にします。

例えば、複数の場所で同じ計算や操作を行う場合、その部分を関数やクラスに切り出すことで、DRY原則を適用できます。

再利用とモジュール性を意識することで、コードはよりクリーンでメンテナンスしやすくなります。常にこれらのポイントを念頭に置き、品質の高いコードを書き続けましょう。

テストとリファクタリング:綺麗なコードを保つ習慣

コードを書くことだけでは、その品質を維持・向上させることは難しいです。品質を高く保つためには、テストとリファクタリングの習慣が欠かせません。ここでは、これらの習慣を身につけ、コードの健全性を継続的に保つ方法について探ります。

ユニットテストの導入

ユニットテストは、コードの小さな部分(ユニット)が正しく動作しているかを確認するためのテストです。このテストを導入することで、コードに変更を加えるたびに、それが既存の機能に悪影響を及ぼしていないかを自動的に確認できます。


function add($a, $b) {
    return $a + $b;
}

// テスト
function testAdd() {
    assert(add(1, 2) == 3);
    assert(add(-1, 1) == 0);
    // 他のテストケース...
}

 

リファクタリングのタイミング

リファクタリングは、コードの外部の振る舞いを変えずに、内部の構造を改善する作業です。リファクタリングのタイミングとしては以下の場面が考えられます

  • 新しい機能を追加する前
  • バグを修正する前
  • コードの読みやすさや再利用性が低いと感じたとき

安全なリファクタリング

リファクタリングは有益ですが、間違った方法で行うと新たなバグを生む可能性もあります。安全にリファクタリングを行うためのポイントは以下の通りです

  1. ユニットテストの存在:リファクタリング前に十分なテストが存在することを確認し、リファクタリング後もテストが正しく動作することを確認します。
  2. 小さなステップで実施:大規模なリファクタリングよりも、小さなステップでのリファクタリングを繰り返す方が安全です。
  3. ツールの使用:IDEのリファクタリングツールや静的解析ツールを活用して、安全かつ効率的にリファクタリングを行います。

テストとリファクタリングは、長期にわたり高品質なコードを維持するための鍵となります。これらの習慣を身につけることで、コードは時の経過とともにさらに洗練され、綺麗になっていきます。

まとめ:綺麗なコードを書き、保つためのヒント

プログラミングの冒険において、コードの品質は成功の鍵となります。綺麗なコードはバグの発見を容易にし、他の開発者との協力をスムーズに進める手助けとなります。今回の記事を通して、以下のポイントを学びました

  • 名前付けの重要性:明瞭で意味のある名前は、コードの意図を明確に伝えます。
  • 簡潔さと明瞭さ:冗長性を排除し、意図を明確に伝えるコードを書くことで、理解しやすいコードになります。
  • コメントの賢い使い方:過度なコメントを避け、自己説明的なコードの書き方を心がけます。
  • 再利用とモジュール性:関数やクラスを再利用しやすく設計することで、効率的なコーディングが可能になります。
  • テストとリファクタリング:ユニットテストの導入やリファクタリングの習慣を持つことで、継続的に高品質なコードを維持できます。

これらのヒントを実践することで、あなたも綺麗なコードを書くスキルを磨き上げることができるでしょう。最後に、コーディングは継続的な学びの過程です。常に新しい知識やテクニックを取り入れ、自分自身のスキルを向上させていきましょう!